【おとり物件の見分け方】騙されない!不動産広告の嘘と優良店の選び方
【おとり物件の見分け方】SUUMOのその物件、本当にある?プロが教える広告の嘘と優良店の選び方
SUUMOなどのポータルサイトで「これだ!」と思う好条件の物件を見つけて、ワクワクしながら問い合わせたら、「すみません、その物件はたった今、他の方で決まってしまって…」と言われた経験はありませんか?
あるいは、「ぜひご来店ください。他にもっと良い非公開物件をご紹介しますよ」と、しきりに来店を促されたことは?
それは、もしかしたら顧客を集めるための悪質な「おとり物件」かもしれません。
この記事では、不動産売買のプロである私たち株式会社アルファ土地販売が、なぜそんな悲しいことが起こるのか、そして二度と不動産広告の嘘に騙されないための具体的な見分け方と対策を、徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたは悪質な手口から身を守り、本当に信頼できる不動産会社と出会うための確かな知識を身につけることができます。
まず知っておきたい「おとり物件」とは?(定義と3つの悪質タイプ)
「おとり物件」とは、実際には取引できない、または取引する意思のない物件を広告に掲載し、顧客を店舗に呼び込むための不正な広告手法です。これは「不動産の表示に関する公正競争規約」で明確に禁止されている違法行為です。おとり物件には、主に以下の3つのタイプがあります。
タイプ1:そもそも存在しない「架空物件」
最も悪質なケースです。そのエリアに存在しない、完全にデタラメな物件情報を広告として掲載します。理想的な条件を並べ立て、顧客の興味を引くことを目的としています。
タイプ2:実在するが、すでに契約済みの「成約済み物件」
過去に実在した人気の物件情報を、契約が終わった後も意図的に削除せず掲載し続ける手口です。問い合わせに対して「ついさっき決まってしまって…」という口実が使いやすく、多くの「おとり物件」がこのタイプに該当すると言われています。
タイプ3:実在するが、意図的に内容を良く見せている「釣り物件」
物件は実在し取引可能ですが、広告に掲載されている賃料や価格、写真などが実際のものと異なり、著しく優良であるかのように見せかけている物件です。例えば、実際より安い価格を表示したり、別の綺麗な部屋の写真を掲載したりするケースがこれにあたります。
なぜ「おとり物件」はなくならないのか?(業界の背景を少し解説)
このような不正な広告が後を絶たない背景には、一部の不誠実な不動産会社による「とにかく来店させたい」という集客至上主義があります。不動産ポータルサイトからの問い合わせは、多くの場合、複数の会社に同時に送られます。その中で自社を選んでもらい、来店に繋げるため、他社より魅力的な(架空の)物件を掲載するというわけです。
また、不動産ポータルサイトへの情報反映にはタイムラグが生じることがあり、それを「更新が間に合わなかった」という言い訳に利用するケースもあります。しかし、優良な不動産会社は、成約後速やかに広告を取り下げるよう努めており、意図的に長期間放置することはありません。
【これで騙されない!】おとり物件の具体的な見分け方チェックリスト
問い合わせや来店前に、怪しい物件を見抜くためのチェックポイントをご紹介します。
SUUMOなどの広告情報で分かる危険なサイン
SUUMOなどのポータルサイトで物件情報を見ている時に、以下のような点に気づいたら注意が必要です。
- 相場より異常に安い、または好条件すぎる: 周辺の類似物件(同じエリア、広さ、築年数など)の価格をいくつか見て、それらと比べて不自然に安い場合は要注意です。「掘り出し物だ!」と飛びつく前に、なぜ安いのかを疑う視点を持ちましょう。
- 物件写真が不自然・使い回し: 画像がCGパース(完成予想図)だけ、写真が極端に少ない、画質が異常に悪い、明らかに季節感が違う(冬なのに窓の外が真夏)、他の物件広告で同じ写真を見たことがある、などの場合は危険信号です。
- 所在地が曖昧: 「〇〇市〇〇 付近」のように、住所が丁目までしか記載されていない物件は、実在しない可能性があります。誠実な広告は、少なくとも番地レベルまで表示していることが多いです。
- 「詳細はお問い合わせください」が多すぎる: 物件の重要な情報であるはずの築年数、構造、総戸数、管理費・修繕積立金などが記載されておらず、「詳細はお問い合わせを」とだけ書かれている場合、問い合わせをさせること自体が目的の可能性があります。
- 広告の掲載日や更新日が古い: 好条件の物件が、何週間も何ヶ月もポータルサイトに掲載され続けているのは不自然です。本当に魅力的な物件なら、すぐに買い手が見つかるはずです。「情報更新日」が古いまま放置されている物件は、成約済みの「おとり物件」の可能性が高いです。
怪しい広告 vs 信頼できる広告 比較表
チェック項目 | ❌ 怪しい広告の例 | ✔️ 信頼できる広告の例 |
---|---|---|
価格・賃料 | 周辺相場より明らかに安すぎる。 | 相場から大きく外れていない適正な価格。 |
物件写真 | CGパースのみ。画質が悪い。他の物件の使い回し。 | 外観・内観・設備など写真が豊富で画質も良い。 |
所在地表記 | 「〇〇市〇〇 付近」など、番地まで記載がない。 | 丁目・番地まで詳細に記載されている。 |
情報更新日 | 何週間も前の日付のまま放置されている。 | 定期的に(数日以内など)更新されている。 |
問い合わせ・来店時の要注意な営業トーク
SUUMOの問い合わせフォームから連絡した後、不動産会社からこんな返事が来たら要注意です。
こんなセリフは要注意!
「その物件、大変人気でして、たった今申し込みが入ってしまいました!でも、お客様にぴったりの非公開物件がございまして…」
「詳しい資料はご来店いただいた方への限定公開となっておりますので、まずは一度ご来店ください!」
もし「おとり物件かも?」と感じた時の正しい対処法
怪しいと感じたら、冷静に対応することが重要です。
おとり物件かも?と感じた時の対処フロー
- 物件に問い合わせ
SUUMOなどで気になる物件を発見。 - 怪しい返答・対応
「たった今決まった」「まずはご来店を」など。 - 深追いせず、きっぱり断る
冷静に「今回は見送ります」と伝える。 - 証拠を保存する
広告のスクリーンショットやメールを保管。 - 専門機関へ通報・相談
不動産公正取引協議会などに情報提供。
不動産公正取引協議会などへの通報・相談窓口の案内
悪質なおとり物件に遭遇した場合、消費者は専門機関に通報・相談することができます。あなたの通報が、業界全体の健全化に繋がります。
- 不動産公正取引協議会連合会: 全国の不動産広告のルールを監視している団体です。各地区の協議会にウェブサイトから情報提供ができます。
- 各都道府県の宅地建物取引業担当課: 不動産会社を監督する行政機関です。
- 国民生活センター・消費生活センター: 消費者トラブル全般の相談窓口です。「188(いやや!)」で最寄りの窓口に繋がります。
おとり物件を回避し、本当に信頼できる不動産会社と出会うためのポイント
おとり物件に騙されない最善の方法は、最初から誠実な不動産会社をパートナーに選ぶことです。
宅地建物取引業免許番号を確認する
不動産会社のウェブサイトや広告には、必ず「〇〇県知事(〇)第〇〇〇〇〇号」といった免許番号が記載されています。この免許番号のカッコ内の数字は5年ごとの更新回数を示しており、数字が大きいほど営業年数が長いことの一つの目安になります。
ポータルサイトだけでなく、会社の公式ウェブサイトも確認する
SUUMOで気になる物件を見つけたら、掲載している不動産会社の自社サイトも必ずチェックしましょう。企業理念やスタッフ紹介、お客様の声などがしっかり掲載されている会社は、信頼性が高い傾向にあります。
問い合わせへの対応が誠実か、メリットだけでなくデメリットも説明してくれるか見極める
問い合わせに対して、迅速かつ丁寧に対応してくれるか。物件の良い点だけでなく、考えられるデメリットやリスクについても正直に説明してくれるかは、良い不動産屋を見極める非常に重要なポイントです。誠実な会社は、物件のリスクについても正直に説明してくれます。例えば、「買ってはいけない中古マンションの特徴」についても、私たちは包み隠さずお伝えしています。
株式会社アルファ土地販売の約束:「私たちは、おとり物件を一切使用しないことをお約束します」
私たち株式会社アルファ土地販売は、お客様との信頼関係を第一に考えています。お客様の貴重な時間を奪い、がっかりさせるような「おとり物件」を使った集客は、企業の理念に反する行為です。私たちは、常に正確で誠実な情報提供をお約束いたします。
まとめ:おとり物件を避けることは、良い不動産会社探しの第一歩
残念ながら、不動産業界にはいまだに「おとり物件」のような不誠実な広告が存在します。しかし、今回ご紹介した見分け方や対処法を知っておけば、そうした悪質な手口からご自身の身を守ることができます。
おとり物件を避けることは、単なるトラブル回避ではありません。それは、お客様一人ひとりに真摯に向き合ってくれる、本当に信頼できる不動産会社を見つけるための第一歩なのです。
この記事で得た知識を武器に、賢い消費者として、安心して最高の住まい探しを進めてください。株式会社アルファ土地販売は、その信頼できるパートナーであることをお約束します。
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株式会社アルファ土地販売は、お客様との信頼関係を第一に、透明性の高い情報提供をお約束します。おとり物件のような手法に頼らず、お客様一人ひとりに最適な物件を誠心誠意お探しします。